「生活費高騰」で学ぶ実践英語:ニュースを追い、出費を抑える表現と文法

2026-11-03英語学習リスニングスピーキング英会話

はじめに:世界的な生活費高騰を英語で語る

現代社会が直面する大きな課題の一つに、世界的な生活費の高騰があります。このテーマは、ニュースで頻繁に取り上げられ、私たちの日常生活に直接影響を与えるため、英語で意見を交換する場面も増えています。今回取り上げる教材は、この「生活費高騰」という具体的な状況を題材に、中上級の日本人学習者がリスニング力とスピーキング力を効果的に強化できるよう設計されています。

この教材では、ニュースをフォローする、物価上昇の原因を語る、個人的な対策を述べるなど、実践的な会話で役立つ表現が凝縮されています。本記事では、教材に登場する英文・表現のみを扱い、それらのフレーズがなぜ選ばれているのか、類似表現との違い、そして使う際の注意点まで深く掘り下げて解説します。また、学習者がつまずきやすい文法構造にも焦点を当て、確実な理解を促します。

表現を深掘り!実践的なフレーズを使いこなす

1. 「ニュースを追う」を意味する following the news

教材の冒頭、"Have you been following the news about global living costs?"(世界の生活費高騰のニュース、見てますか?)とあります。following the news は「ニュースを追っている」「報道をフォローしている」と訳され、特定の話題について継続的に情報を収集し、その後の展開にも関心を持ち続けている状態を表します。

単に一度見た、読んだという「watching/reading the news」と異なり、follow は「〜の後を追う」という原義から、ある出来事や話題の進展を継続的に追いかける姿勢を示します。現在完了進行形 have been following と組み合わせることで、「過去から現在まで継続してニュースを追っている」という状況を自然に伝えられ、継続的な関心を示す際に非常に便利な表現です。

2. 原因を説明する due to

"They say it's due to supply chain issues and inflation."(サプライチェーンの問題とインフレが原因だそうです。)で使われる due to は、「〜が原因で」「〜のために」という意味です。特定の状況や結果が何によって引き起こされたのかを説明する際に用いられます。

due to は元々形容詞的な性質を持ち、be動詞の補語として使われることが一般的です(例: "The delay was due to bad weather.")。類似表現の because of はより口語的で副詞句として動詞や文全体を修飾することが多いです。owing to はややフォーマルですが、こちらも副詞句として使われます。教材の "it's due to..." のように、due to が補語として原因を説明する形は、中上級者として使いこなしたい表現です。

3. 「出費を抑える」 cut back on

"I'm really trying to cut back on unnecessary spending."(私も不要な出費を本当に抑えようとしています。)の cut back on は、「〜を削減する」「〜を控える」という意味の句動詞です。予算や消費量を減らす文脈で頻繁に使われます。

単に「減らす」という意味の "reduce" よりも、具体的な努力を伴って「削減する」「切り詰める」というニュアンスが強いのが特徴です。意識的な努力や多少の我慢を伴う状況を表す際に適しています。後ろには削減の対象となる名詞が続き、進行形 "I'm trying to cut back on..." のように、現在進行中の努力を表す形で使われることも多く、日常会話で非常に役立ちます。

つまずきやすい文法構造を攻略:変化を表す `getting` と原因の表現

教材の2番目の文 "It feels like everything is getting more expensive these days."(最近、何もかもが高くなってる気がしますよね。)では、getting more expensive という表現が使われています。ここで注目すべきは get の使い方です。get は「〜になる」という変化を表す動詞として非常に多用され、形容詞や過去分詞と組み合わせて「〜な状態になる」「〜される状態になる」という意味を形成します。become も同様に変化を表しますが、get はより口語的で、変化の過程や進行中であることを強調するニュアンスがあります。この文では、物価が「現在進行形で高くなっていっている」という状況を鮮やかに描写しています。

また、先に深掘りした due to の文法的な役割について、さらに詳しく見ていきましょう。"They say it's due to supply chain issues and inflation." のように、be due to + 名詞 の形で「〜が原因である」と主語の状態を説明する補語として機能します。この場合、due to 以下は形容詞句として扱われ、主語 it(=生活費高騰)が「サプライチェーンの問題とインフレという原因による」状態であることを示しています。文頭で原因を述べる Due to bad weather, the flight was cancelled. のような使い方もありますが、こちらは副詞句として文全体を修飾しています。

due to のような表現を正確に使いこなすことは、論理的な思考を英語で表現する上で不可欠です。原因と結果の関係を明確に示せるだけでなく、文の構造を理解することで、より複雑な情報も整理して伝えることができるようになります。特に中上級者にとっては、単語の意味だけでなく、その文法的な機能や文脈に応じた使い分けを意識することが、表現の幅を広げる鍵となります。

まとめ:学んだ表現をアウトプットにつなげよう

今回は、「世界的な生活費高騰のプレッシャー」というテーマを通して、実践的な英語表現と文法構造を深く掘り下げてきました。following the news でニュースへの継続的な関心を示し、due to で物価上昇の原因を論理的に説明し、そして cut back on unnecessary spending で個人の具体的な対策を語る。これらの表現は、まさに現代の社会状況について英語で意見交換する際に不可欠なものです。

学んだ表現は、実際に声に出して使うことで定着します。教材の英文を音読するだけでなく、ご自身の状況や意見に置き換えて、積極的にスピーキング練習に取り組んでみてください。例えば、「最近、〇〇のニュースを追っていますか?」「〇〇が原因で、私は〇〇を控えています。」といった形で、学んだフレーズを応用してみましょう。

時事問題は、常に新しい語彙や表現を学ぶ絶好の機会です。今回のように、具体的なテーマに沿って表現や文法を深く学ぶことで、単なる知識の蓄積にとどまらず、実際のコミュニケーションで「使える英語」へと昇華させることができます。この学習を通じて、皆さんのリスニング力とスピーキング力がさらに向上することを願っています。

この記事で扱った教材

本記事の英文はすべて 第161回「世界的な生活費高騰のプレッシャー」からの引用です。全文と音声はアプリでご利用いただけます。